「キノコ雲」の上と下の物語 孫たちの葛藤と軌跡 原田小鈴×アリ・ビーザー 新刊発刊記念 トークイベント
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「キノコ雲」の上と下の物語 新刊発刊記念トークイベント
「キノコ雲」の上と下にいた祖父を持つアリ・ビーザーさんと原田小鈴さんが出会い、
葛藤しながら、友情を深めています。世代を超えて、未来へつむぐ物語。
著者の原田小鈴さんとアリ・ビーザーさんをお招きしてトークイベントを開催いたします。
私たちは、かつて敵同士だった祖父たちの孫としてこの世界に誕生しました。
アリも私も望んで二人の孫として生まれてきたわけではないし、まさかこうして一緒に活動をするとは想像もできなかったことです。
アリと共に活動している時、私は被爆者家族の重苦しい、辛い過去の記憶から、
二重被爆者の孫として生きているのだと前向きに考える力をもらえます。
本の原稿と手紙をアリと書き綴ることで、私は、過去の封印したい記憶を未来へ進む力に変えられた気がします。
あなたに言います。覚悟と勇気を持ち、会いに来てくれて、本当にありがとう(原田小鈴)
広島・長崎に米国が原爆を投下して80年
人類が滅亡しないよう教訓を生かし、未来へつなぐために......
2013年、広島・長崎「二重被爆者」山口彊(つとむ)さんの孫である原田小鈴さんと知り合いました。
さまざまな葛藤を抱えながらも、ぼくとコスズさんは友人となり、「キノコ雲の上と下」にいた祖父たちと、孫たちの物語を組み合わせて、平和のメッセージを世界に届けるために協力しています
祖父たちは、広島・長崎の両都市で、キノコ雲の上と下にいた数少ない男たちでした。
自分の物語とジェイコブ・ビーザーの物語が組み合わされて、ツトムさんはどう思われるでしょうね。
こうしてコスズさんに手紙を書き、ぼくたちの物語を本にして分かち合う機会に恵まれたことに感謝しています(アリ・ビーザー)
【著者】
原田小鈴(はらだ・こすず)
1974年、長崎市生まれ。広島・長崎で二度被爆した「二重被爆者」、祖父・山口彊さんの体験を、母の山﨑年子さん、息子の晋之介さんと共に家族で語り継いでいる。長崎大学平和講座非常勤講師。
アリ・ビーザー(Ari Beser)
1988年、米メリーランド州ボルティモア生まれ。広島・長崎両方の原爆投下機に搭乗したジェイコブ・ビーザー氏の孫。被爆者やその家族らとともに平和活動に取り組む映像作家。
【訳者】
黒住 奏(くろずみ・かなで)
広島市生まれ。広島大学大学院文学研究科修士課程修了(アメリカ文学)、国連平和大学修了(平和教育)。文学研究者、文筆家。本書のアリ・ビーザー氏の英文翻訳を担当。