「広島の上空も飛んだ!100年前のイタリアの複葉機」道原聡トークライブ
2Fイベントルーム
約100年前の「ローマ-東京間飛行」と2冊の「記念帖」
今では日常の交通手段になっている飛行機は、実は100数十年の歴史しかありません。
飛行機が今のように発展を遂げるまでには、多くの航空パイオニア達の努力と犠牲があったのです。
約100年前、若きイタリア人パイロットたちが、イタリアから日本を目指し、木と布と金属でできたプリミティブな飛行機に乗り、命がけで3か月半かけて、国際親善のために空を飛んで東京にやって来ました。日本では飛行成功を祝し42日間にわたり歓迎祝賀会が行われました。実は、その飛行士たちは、途中、広島県の上空も飛んでいました。
私は、飛行成功を記念して編纂された、大正9年(1920年)の東京の小学生たちが創作した絵と書の作品を収録した2冊の「記念帖」を、イタリアの地で再発見しました。
「記念帖」には、日本画家田中一村氏や建築家吉村順三氏のすばらしい幼年期の作品も収録されています。
その「記念帖」を、ぜひイタリアから日本に里帰りさせて、作者のご親族の方々に対面していただき、展覧会を開催したいと「記念帖1920プロジェクト」を立ち上げました。
私は、現代の日本の人々、特に若い人たちに、約100年前の飛行機のパイオニアたちの夢とロマンにあふれた大冒険のストーリーを知ってもらい、さらに、大正と昭和という激動の時代を生きた東京の少年少女たちの素晴らしい作品に触れてほしいと思います。
それは、もしかしたら、自分の人生を変えるほどのインパクトのある出会いになるかもしれませんよ。
雑誌「航空と文化」、「東京人」、イタリア空軍「Rivista Aeronautica」に寄稿、講演活動や東京の小学校で「出前授業」も行っている。
道原 聡(どうばらさとし)
1959年 広島市生まれ。
1983年 京都市立芸術大学 美術学部 大学院壁画研究室修了。
1983-4年 同大学非常勤講師。
1986年 イタリア政府給費留学生として、国立フィレンツェアカデミア美術学院に入学。1991年 同校卒業。
日本橋三越本店特選画廊、松屋銀座、広島三越、広島そごう、天満屋福山店、
大丸百貨店(東京、心斎橋、梅田、京都、神戸)、など個展多数。
イタリアやドイツでも個展を行い、多数の企画展に参加。
主なパブリック・コレクション:
コッレ・ヴァル・デルザ市庁舎(シエナ イタリア)
ヴィットリアーレ財団(ガルドーネ・リヴィエラ イタリア)
広島赤十字・原爆病院 (広島)
現在 イタリア フィレンツェ在住
道原聡 公式サイト http://www.satoshi-dobara.com/
「記念帖1920プロジェクト」https://kinencho1920.com/