脳科学者・茂木健一郎のトークショー
「脳科学とセレンディピティ。」
3Fイベントスペース
脳科学とセレンディピティ。-偶然の出会いによる幸運-
セレンディピティ(serendipity)って知ってますか?
ふとした偶然をきっかけにひらめきを得たり、出会ったり、暮らしの中で、幸運をつかみ取る能力のこと。
例えば科学の世界では、ニュートンが有名で、リンゴが木から落下するのをみて「万有引力の法則」を発見した。と言われています。
この発見する能力をセレンディピティと呼びます。
茂木さんは、こう言います。
セレンディピティを体感しようと思ったら、街歩きをするのがいい。知らない街や、知っている街でもふだん通ったことがないところを歩いていると、「おや、こんなところにこんなものが」というものが必ずあるはずである。その偶然の出会いが、セレンディピティの一つの「型」として学習されていく。
つまり、セレンディピティは散歩の途中で見つかるなにか、だと思っていればまあ間違いない。どんな理由でも、あるいは理由なんてなくても、とにかく行動という「散歩」をすれば良いのである。そのことで自分の視点が移動することが大切だ。
あなたも、茂木健一郎の「脳科学とセレンディピティ」に参加してみませんか?
■茂木健一郎 プロフィール
脳科学者、作家、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。
1962年東京生まれ。
東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。
理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。
専門は脳科学、認知科学。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究する。
2005年『脳と仮想』で、第四回小林秀雄賞、
2009年には『今、ここからすべての場所へ』で第12回桑原武夫学芸賞を受賞。
主な著書に『脳とクオリア』(日経サイエンス社)など多数。